ワイルド・ターキー)野生の七面鳥)という酒名は、1855年創業の食料品商オースティン・ニコルズが、サウスカロライナ州の七面鳥狩りに集まる人のため、特別ブレンドのバーボンをつくり、名付けたもの。このバーボンが、全米的な人気酒になったのは、第2次世界大戦後。アイゼンハウアー大統領が愛飲いることが報じられたためである。だが、1971年まで、二コルズ社は蒸留所をもたず、購入原酒をブレンドする業者だった。同年、ケンタッキー州ロレンスバーグの古い蒸留所を買収。以後、自社で蒸留から熟成まで一貫して行っている。8年はコクが深く、香気が口にながく残る。レア・ブリードは現在のマスター・ディスティラーであるジミー・ラッセルが、選び抜いた樽から熟成のピークに達したものを製品化。樽出し原酒であり、バッチ・ナンバー)少量生産のロット番号)入り。12年は熟成による芳醇な風味が加わったデラックス品。