ヘネシー社は、1765年アイルランド出身のリチャード・ヘネシーによって、コニャックで創業。会社組織になったのは、彼の息子ジェームズの代になってから。リチャードの創業から丁度100年後の1865年、4代目のモーリス・ヘネシーはそれまでの樽売りから、自社ラベルをつけた瓶詰めによる出荷をコニャック業者として初めて採用。同時に☆☆☆マークを採用して、熟成年を示すことにした。彼はまた、1870年にXOという表示も考案して、ラベルに初めて採用した。ヘネシー社は、現在620haの自家ぶどう園、29の蒸留所を持っているが、これで全製品をまかなうことはできず、専属契約のぶどう園を多く持ち、蒸留業者からの買い上げ原酒の量も多い。これらの原酒は、リムーザンとトロンセで産したオーク樽に詰め、38ヶ所の同社セラーで熟成されており、同社保有原酒の総量は25万樽を超す。