発売元のシャバス社は、第2次大戦後に設立されたコニャック・ブレンド業者。コニャック市の西北方、サン・ジャン・ダンジェリ町に本社がある。この町は、交通の便がよく、コニャックの原酒取引のひとつの中心地にもなっている。ここで、シャバス社は、コニャック生産各地区からの原酒を、吟味して買い集め、独自に熟成、ブレンドしたうえで、製品を市場に送り出している。シャバス社の名を冠したコニャックは、すでに日本にも輸入されている。このボーウェンというイギリス風のブランド名は、同社の現社長の祖父が思いを寄せた女性の名に由来するという。シャバス社のポリシーは、ブランド・イメージを大切にしながら、現代的な風味の製品を、世に送り出すこと。この製品は、少量生産による品質管理に心を配っているコニャックで、香りは豊かに、味わいはデリケートにつくられている。現代人のためのくつろぎの酒。シャバスも、このボーウェンも、従来のコニャックに見られなかったような新鮮なデザインのボトルを採用している。近年、コニャック業界は、コニャックのトニックウォーター割りなど、ロング・ドリンク化して飲むPRを開始したが、そのような飲み方をする場に似つかわしいデザインのボトルといえる。