ニッカは、1934年7月大日本果汁株式会社という社名で設立。直後に、北海道余市町に工場を建て、ウイスキーづくりにとりかかった。大日本果汁という社名はウイスキーが商品化されるまでの間、りんご果汁などを売って、会社の基盤を固めるためであった。現在のニッカという社名は、その略称"日果"に由来している。1940年、ウイスキー"ニッカ角瓶"が発売された。第2次世界大戦後は、ウイスキーの消費拡大とともに社業が伸び、1952年8月には、社名をニッカウヰスキー株式会社と改称した。「ブラック・ニッカ・クリア・ブレンド」はノンピート・モルトとグレーンをブレンド。クリアな飲みやすさを追求。「モルト・クラブ」は100%大麦麦芽を利用したもので、すっきりした味わいと、柔らかく広がる含み香を持つ。「オール・モルト」はスコッチのピュア・モルトとは違っていて、大麦麦芽100%の製品ではあるが、蒸留の際に単式、連続式蒸留器を併用して、柔らかに仕上げたもの。「ピュア・モルト・ブラック」は、余市工場サンのモルト・ウイスキー中心の力強く男性的な味のモルト。「ピュア・モルト・レッド」は仙台宮城侠産のモルト・ウイスキーが中心。繊細で優しい風味が特徴。「ピュア・モルト・ホワイト」はスコットランドの西、アイラ島産のモルト原酒を主として使用したもので、ピートの香りが強く、極めて個性的な風味が楽しめる。「フロム・ザ・バレル」という酒名は「樽(バレル)だしそのまま」の意味。モルトとグレーンをブレンドし、樽で再び貯蔵したのち、割り水をせずそのまま瓶詰めしたもの。重厚なコクのある味わいをもっている。「スーパー・ニッカ」は、1962年の発売以来のベストセラー商品。スコッチ風味のほかに、バーボン風味もほのかに漂う重厚な味わい。「ピュア・モルト・北海道12年」は余市のモルト原酒を主体に、12年以上熟成させた原酒のみをヴァッティングしたもの。「鶴」の酒名は、ニッカの創業者・竹鶴政孝の名からとったもので、選び抜いた原酒でつくった自慢の逸品。深い熟成感が堪能できる。