パースにあるアーサー・ベル&サンズ社は、1825年にトーマス・サンデマンによって設立されたウイスキー商店がその前身。その店に1840年にベルが入社。1865年に同社の代表となり、1895年に2人の息子が共同経営者として加わって、現在の社名となった。1930年代の大不況時に、同社は初めて蒸留事業に進出。スペイサイドのダフタウン・グレンリヴェット、インチゴア、ハイランドのブレア・アソールの3つの蒸留所を買収。以後、貯蔵庫、ブレンディング、ボトリング設備を拡充していった。ベル・スコッチはそれらの蒸留所からの厳選されたモルト原酒を中心につくられる。ほどよくきいたピート香、すっきりした飲み口がイギリス人に愛されている。ベル・エクストラ・スペシャルは、英国のパブでの人気銘柄のひとつ。ネック・ラベルのAfore ye go(汝ら、いざ進め)は、聖書の言葉で、アーサー・ベルが乾杯のときに好んで使ったモットー。12年は、熟成による深みがある。デカンターは、社名にちなんだ鐘形の陶製瓶入りデラックス品。