バランタイン社の前身は、1827年にジョージ・バランタインが、エジンバラで創業した食料品店。1867年には、息子とともにジョージ・バランタイン&サン社に改組して、スコッチ・ウイスキー業界に進出を果たした。1872年には息子のジョージ・バランタイン・ジュニアが、グラスゴー市に支店を開設。ブレンデッド・ウイスキー事業に情熱を注ぎ、今日のバランタインの基礎を築いた。バランタイン社の経営権は1919年、バークレイ&マッキンレー商会の手に移り、バランタイン一族の手を離れたが、この時以降、創業者に敵意を表してバランタインを商標名にし、社名をそのまま残した。1936年、同社はカナダのハイラム・ウォーカー社の取得するところとなり、1987年以来、アライド・ドメック傘下に入った。同社のモルト蒸留所は、北はオークニー島のスキャパからハイランド地方のグレンドロナック、スペイサイドのミルトンダフやトーモア、さらにアイラ島のラフロイグなど全部で10ヶ所にのぼる。また、ダンバートン蒸留所ではグレーン・ウイスキーを蒸留している。バランタイン・ファイネストは、スタンダード・スコッチのベストセラー。全スコットランドから40種を上まわるモルトを集め、ブレンドしてつくったバランスのよいスコッチ。スモーキー・フレーバーや樽香が、ほどよく抑えられ、柔らかに溶け込んでいる。ゴールド・シール・エクストラは、より熟成したモルトを吟味して使用したミドル・クラス・スコッチ。ゴールド・シール12年は、熟成感にあふれたプレミアム・スコッチ。ロイヤル・ブルー12年は、マスター・ブレンダー、ロバート・ヒックスが25年の経験を傾けてブレンドした新製品。約50種のモルト原酒を使用。'95年IWSC(国際酒類コンペ)でベスト・ブレンデッド・ウイスキー賞を受賞した。ファウンダーズ(創業者の意)は、ジョージ・バランタインの創業年を記した高級品。30年ものの原酒を含め、充分熟成させたモルトをたっぷり使っている。17年は、重厚な香り、力強い口当たりをもちながら、豊かなふくらみを感じさせるまろやかな味わいに特徴がある。30年は、スコッチの最高峰と世評の高い珠宝の古酒。30年の歳月が磨き上げた、ウイスキーの熟成の極みの味が楽しめる。年間ボトリング総数2500ケースの限定品。