発売元のフィンドレーター社は、大手酒類企業インヴァーゴードン・グループの中核的存在の会社。モルトやグレーンなどは、インヴァーゴードン・グループの各蒸留所から供給を受けているので、グループの製品に共通したフルーティでマイルドな特徴を、見ることができる。フィンドレーターという酒名は、このウイスキーの創業者、アレクサンダー・フィンドレーターの姓からとられたものだが、その姓は、もともとスコットランド東北部バンフ地方の村名に由来している。フィンドレーター家が、ウイスキーと関わり合いをもつようになったのは19世紀の初頭から。1823年、26歳のアレクサンダー・フィンドレーターは、アイルランドのダブリン市にわたり、ワインとスピリッツ類の販売を始めた。その後イギリスに戻り、1863年ロンドンで酒類取扱いのフィンドレーター社を興すとともに、当時としては珍しいライト・タイプのスコッチを発売した。これが今日のフィンドレーター・スコッチの始まり。現在のフィンドレーターは、やや濃いブラウン色を呈している。しかし、味わいは、色から受ける印象と違ってマイルド。アロマチックな芳香を備えているのが特徴。原酒は、モルトもグレーンも5年以上熟成させたものしか使っていない。フィンドレーター・ファイネスト5年はその5年以上熟成のスタンダード品。12年、18年、17年は、樽香を抑えたマイルドでデリケートな熟成味が、それぞれ年数に応じて楽しめる。ロイヤル・プレステージは、フルーティな芳香、スムーズな味わい、そして芳醇なコクが加わるプレミアム・スコッチ。