キング・オブ・スコッツとはスコッチの王様の意味。ScotchをScotsと書くのはスコットランドに住むケルト系の人たちの好み。彼らのゲール語の発音をそのまま忠実に文字にすると、どうしてもこの綴りになってしまう。いわば、スコッチの古典的な表記法といってもいい。カティサークのラベルも、このScotsの表記を採用している。製造元のダグラス・ラング社は、1950年の創業。主な業務はスコッチ・ウイスキーのブレンドと輸出。スコットランド各地から、モルト、グレーンを吟味して購入し、世界各地のマーケットの嗜好に応じてブレンデッド・ウイスキーを開発し、輸出する。その努力が認められて、1990年には女王輸出貢献賞を受賞している。伝統的なウイスキー業者に見られないフレキシブルな経営姿勢をもっているため、世界各地の輸入エージェントからの評判はいい。またイギリス国内からも委託生産のオーダーがあり、タバコのJPS(ジョン・プレイヤー・スペシャル)社のために、タバコと同名のスペシャル・ブレンド・スコッチを子会社で生産している。キング・オブ・スコッツという銘柄が生まれたのは、1886年のこと。ダグラス・ラング社は、第2次世界大戦後の創業時に、この長い歴史のあるブランド名の使用権を手に入れた。ナンバード・エディションは、キング・オブ・スコッツのブランド名スタートの年を表記した商品。ボトルごとにナンバーを入れ、商品管理をしている。エクストラ・オールドは、穀物由来のまろやかな香味と、コクのある舌ざわりが身上。14年熟成品で、専門家の?き酒の評価も高い。プロクラメーションは、宣言、布告の意。深い熟成感がある。セラミック・ボトルは、ウェッジウッド社系のメイソン社製容器。2種類のボトルが輸入されている25年ものは、一滴一滴を25年以上にわたって磨きあげた珠玉の酒。スポード社のデカンター(バーガンディと黒)に詰められている。