ジョン・ウォーカー社の創業は、1820年。エアシャー出身のジョン・ウォーカーが、キルマーノックの雑貨店を買い取り、酒の小売業も始めた。息子アレクサンダーは、1880年、ロンドンに事務所を開き、自家名義のスコッチを大いに売り広めた。当時のブランド名は、国内用がウォーカーズ・キルマーノック・ウイスキー、輸出用がオールド・ハイランドだった。それが、今のジョニー・ウォーカーに変わったのは、1908年のこと。このときに赤ラベル、黒ラベルの2銘柄が生まれた。同時に誕生したシルクハットに赤コートの伊達男マークはは、1996年に現代的なデザインに変更された。現在のウイスキーは、スペイサイドのカーデュ、モートラック、スカイ島のタリスカーなどのモルトを中心に、約40種のモルト、グレーンをブレンドしてつくられる。赤ラベルは、スコッチのトップ・セリング・ブランド。ハイランド・タイプの豊かな香りと、コクのある味わいが特徴。黒ラベルは、12年以上熟成のモルトをブレンドしたデラックス品。なめらかでマイルド。ゴールド・ラベルは、1996年に18年熟成のモルト原酒をブレンドしたスーパー・プレミアム品に生まれ変わった。スウィングは、重厚なモルトをたっぷり配合した高級品。船がローリングしても倒れない、特殊な設計のボトルに入っている。