リズモアとは、スコットランドの北西部に浮かぶ、人影まばらな島の名前。ゲール語で大きな庭園の意味。その名の通り、美しい自然に恵まれ、保養とバードウォッチャーのメッカとなっている。聖コロンバとともに、スコットランドにキリスト教を布教した聖モルアグゆかりの地で、モルアグの椅子やモルアグの杖が、島には残されている。その島の美しく神秘的なイメージを、ブレンド上のモデルとしたためこの酒名になった。発売元のウイリアム・ランディ社は、1904年の創業。ロバート・ドナルド・ランディが、デイヴィッド・サンデマンと共同で、ウイスキー取扱商会をグラスゴーに興したのが始まり。のち、サンデマンが独立し、商会はランディ一家の所有となった。現在、創業者の孫が当主となって、ファミリー・カンパニーの姿を受け継いでいる。ランディ社は、創業以来、90年以上を経た現在では、グラスゴーを代表するウイスキー業者となっている。同社の社訓は妥協を許さぬ品質。その社訓を守ってつくられているスコッチ・ウイスキー。スタンダード品のファイネスト、12年、15年、18年のプレミアム品のいずれも、なめらかな味わいのウイスキーで、クセの少ないスムーズな飲み口。ラベルに描かれているのがリズモア島で、背後はマル島の山々。