マッキンレー社は、チャールズ・マッキンレーが1815年、エジンバラ市郊外リース町でワイン商として創業。以来、代々子孫が家業を継ぎ、現在は5代目のドナルド・マッキンレーが社長。1860年代からウイスキーの製造を手がけるようになり、1907年には、南極探検に出かけるアーネスト・シャクルトン卿が、マッキンレーをオフィシャル・スコッチに選定、探検隊の荷物に加えた。そのボトルは、50年後の1958年、ある南極探検隊によって発見されたという。現在インヴァーゴードン社の傘下にある同社は、アイル・オブ・ジュラを中心に、インヴァーゴードン系のモルト、グレーン原酒をブレンドしてウイスキーをつくっている。オリジナル・マッキンレー5年は、コクがあり、麦芽香味に富む。舌ざわりはなめらか。レガシーは先祖伝来の遺産の意。スコッチらしい力強さと、熟成によるスムーズなコクが特徴。12年、21年、と熟成が深まるごとに、その特徴がよく現れている。