日本の宝酒造が買収したトマーチン社が、自社モルトを中心にブレンドしているウイスキー。トマーチンとはゲール語でヒースの茂る丘の意。蒸留所は、1897年に、ハイランド地方インヴァネスの南、グランピアン山脈の北斜面に位置するトマーチン村で、操業をスタート。1975年には、55万平方メートルの敷地に、23基の蒸留器を備えた近代的大工場を完成させたが、その後市況が低迷し、経営難に陥った。そのため、大倉商事を通じて同社製品を日本で販売してきた宝酒造が、大倉商事と出資しあって買収した。ビックTは、トマーチンの頭文字をつけたドライな味の酒。12年は、ピート香豊かで、ライトな舌ざわり。