ラフロイグとは、広い湾の美しい窪地の意。蒸留所は、1815年、ジョンストン兄弟によって、アイラ島南部の浜辺に建設された。近くで採掘されるピート炭は、夏期、涼しい海風で乾燥させる。これを燃やして大麦麦芽を乾燥させるため、モルトには海の匂いがしみ込む。ラフロイグ10年は、力強いスモ―キー・フレーバーが特徴。爽快なピート香と、海藻を思わせる潮の香りが、渾然一体となっている。辛口でややオイリーな味わい。15年は、深いスモ―キー・フレーバーをもちながら、意外となめらか。シェリー香の甘やかさ、長期熟成による濃厚な味わいがあり、アフターテイストは、温かく心地よい。