創業者のウイリアム・グラントはスペイサイドのモートラック蒸留所で20年間学び、1887年12月25日のクリスマスに家族とともにグレンフィディック蒸留所を創業した。5年後には敷地内にバルヴェニー蒸留所をスタート。1898年にブレンデッド・スコッチの"グランツ"の発売も開始した。現在、蒸留器の数は初留10基、再留18基、合計28基でスコットランド最大の規模を誇っている。また、スコットランドでは珍しく蒸留所内に瓶詰め設備を持ち、自己の手で製造から瓶詰めまでを行うことで、一貫した品質管理を実現している。グレンフィディックとは、ゲール語で鹿のいる谷の意味。鹿の図柄は、同社のシンボル・マークになっている。年数表示のないグレンフィディック(40度、700ml)は8年前後の塾成品。フルーティーさが身上で、後味のさっぱりした仕上がり。エクセレンス18年(43度、700ml)は熟成香を重んじたスイートな仕上がりが特徴。