メキシコ、ハリスコ州アトトニルコ・エル・アルトのトレス・マゲイヤス社の製品。アトトニルコはメキシコ第2の都市グアダラハラの東方に位置する。ハリスコ州はテキーラ生産の中心地だが、モルト・スコッチのように、州内のアトトニルコ周辺をハイランド、テキーラ町の周辺をローランドと呼ぶことがある。ハイランドの砂漠地帯で産する竜舌蘭は、日照りの強さのため一般に糖分の含有率が高い。トレス・マゲイヤス社の前身は、1942年、フリオ・ゴンサレスが17歳のときに開設した小さな蒸留所だった。彼はその後、アガベの栽培やテキーラの製法開発に手腕を発揮し、現在は同社の会長を務めている。トレス・マゲイヤスとは3つの竜舌蘭という意味。ラベル・デザインはそれをあらわしている。ブランコは、バランスのとれた味わいの正統派ホワイト・テキーラ。レポサドはオーク樽熟成によるなめらかな舌ざわり。会長の名を冠したドン・フリオは1年以上の熟製品。