ポーランド産。酒名のシュタルカとは、英語のoldにあたり、長期熟成させた酒であることを示している。隣国ロシアに、同じoldにあたるスタルカという酒名のウオッカがあるが、ロシアのはブランデーやりんご、梨の風味をつけたウオッカで風味の点では異なっている。原料はライ麦。ポーランドでは、16世紀ごろから、貴族たちがライ麦を原料にした蒸留酒をつくり、ゴルザルカと称してきた。それが18世紀になってヴォトカと呼ばれるようになり、現在に至っている。その伝統を踏まえて、丹念に蒸留したライ・ウオッカを、古いワイン用の樽に詰め、一定の温度に保たれたセラーで10年間長期熟成ののち、マラガ・ワインを添加、度数50度で瓶詰めにしたのが、このウオッカである。いずれも樽熟成により、琥珀色を呈しているが、クリスタルのような透明度をもち、風味はデリケートながら、ライ麦由来の個性に富む。